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内断熱工法と外断熱工法、それぞれの特徴 |
内断熱工法 |
外断熱工法 |
1 |
『FPの家』内充填工法 |
在来グラスウール等断熱工法 |
一般外張り断熱工法 |
2 |
構造体幅の断熱材を使用。
床に厚さ88ミリ・壁に厚さ105ミリの(グラスウール断熱材の2倍の断熱力を持つ)工場生産硬質ウレタンパネルを嵌め込み。
天井裏には300ミリのブローイングを使用。 (『FPの家』では105ミリの天井パネルが使用され吹き抜けが容易になった)
建物全体をウレタン断熱材で覆ってしまう
(構造体幅以下の厚みか、グラスウール断熱材では壁内結露の恐れがある) |
一般に床・壁・天井に厚さ50ミリのグラスウールを使用。
施工者(大工)によって品質のばらつきがでる。
厚みが不安定の為、面に対する熱伝導率がバラバラである。
内外温度差の影響で壁内結露の恐れ大である。 |
断熱材には従来からのグラスウールパネル・スタイロフォームパネル等を使用。躯体の外側に断熱材を施工する為、外壁を支えるに技術を要する、耐久性・信頼性に不安。
断熱材を厚く出来ない(現状では38ミリまで)ため断熱力に欠ける。Q値をクリアする為には窓面積を少なくして熱損失を調整する。
床には、断熱材が使えず、冷える。
土間のコンクリートは蓄熱性が低いため一定温度を保つことが難しい。 |
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断熱材が構造体を囲まない断熱工法である。
構造体が常に外気に触れるため自然に乾燥される。
床下は屋外となり、構造体の一部は白アリ処理・防腐処理をしてあるが気密工事がしっかりとされていれば(C値 1.0以下)、白アリ処理のガスは外部に放出され、室内の影響が少ない。 |
断熱材を構造体の間に入れる施工方法で、構造体は常に外気に触れる。
床との気密工事は非常に難しく、床下は屋内と考えるほうが良いため、床下の有害ガスは室内に大いに影響するであろう。 |
構造体を断熱材で囲む断熱工法である。
構造体が外気に触れない。
床下は屋内であり、白アリ処理・防腐処理のガスが外部に放出されず、一階の部屋に毒ガスが上がってくる為に、アトピー・化学物質過敏症・シックハウスの原因になる。 |
4 |
気密工事ですが、壁部・床部はパネルの間を気密テープでマスキング、天井は防湿シートを貼れば良いため簡単。
(当社の実績ではC値0.7以下で施工) |
天井・壁ともビニールシート等を張る工法が一般ですが、一階天井裏部分との取り合いの施工が難しく施工者の腕が気密に影響大である。
(気密検査を立ち会いで実施しよう) |
断熱材の外側で気密施工が容易。
気密がよければ床下の影響が大きくなる。
(外断熱工法の高気密住宅では気密検査をぜひ実施してもらおう) |
5 |
施工が簡単。
品質が安定している。 |
施工にむらがでる。
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施工が現場主体の為、施工者の能力に左右される。
Q値・C値にむらが出る。
登場して新しい。 |
6 |
高気密が望めるため換気システムが正常に働く。 |
高気密は望めない。 |
高気密にならなければ換気システムは無用である。 |