住宅は、安全で快適で、健康で、経済的でなければならない
「茶は服のよきように点(た)て」
茶の湯の心得を示した『利休七則』の最初の言葉は、
家づくりにおいても重要なヒントを与えてくれます。
『服』とは、服用・一服の言葉からもわかるように、飲むことを意味しており、
ここで言う「服のよきよう」とは、湯加減や抹茶の分量などは飲む人によって
「ちょうど良い加減」があるということを表しています。
家造りも同じです。
家は住む人それぞれの個性や暮らし方、家族構成などによって
『ちょうど良いサイズ』や『ちょうど良い間取り』があるはずです。
家づくりにおいて単に「広さ」だけを求めるような従来の考え方を捨て、
本当に必要な広さを考える。
無駄なスペースを削ぎ落とすことによって、
小さな空間から『広げていく』家づくりが「服のよきよう」なのです。
機能的で美しく、心地良い住空間は、
『ちょうど良いサイズ』からはじまります。
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